STD(性感染症)や子宮の病気は不妊の原因となります

陰部のかゆみ、泡状の悪臭の強いおりものはトリコモナス膣炎のサイン

免疫力の弱い女性は再発しやすい

男性の尿道や前立腺の中に潜んでいることが多いトリコモナスという原虫が、セックスを通じて女性の膣内に感染するために起こるSTD(性感染症)です。感染力が強く、トイレの便座や婦人科の内診台で感染した例もありますが、衛生環境が厳しく管理されている今日では、婦人科で感染することはありません。

ほかの性病の感染者は比較的若い世代を中心に多くなっていますが、トリコモナス膣炎は幅広い年代層に感染しているのが特徴です。これは無症状のパートナーからの感染が多いことを示しています。男女比では圧倒的に女性が多くなっています。

トリコモナス膣炎の代表的な症状は、掻き毟らずにはいられないほどの強いかゆみが陰部に現れることです。かゆみを我慢できなくて掻き毟ると、外陰部に炎症が起きて、排尿時にしみたり、灼熱感を感じたりします。また黄色や緑色っぽい悪臭のあるおりものが増えるのも特徴です。

ちなみに男性では、排尿時に尿道に鋭い痛みがあったり、海のような分泌物が出ます。前立腺の炎症を起こしていることも少なくありません。

トリコモナス膣炎の診断はおりものを培養して調べます。感染していればおりものの中を鞭毛を持った原虫が動き回っているのがわかります。治療は膣錠のメトロニダゾール(フラジール錠250mgなど)を入れたり、内服薬を併用することでトリコモナス原虫を退治します。

膣剤を膣内に入れると早い段階でかゆみは治まりますが、自己判断で薬の使用を止めてはいけません。治療の成否は、感染者の抵抗力、栄養状態などに左右されるため、ストレスや無理なダイエットなどで抵抗力が弱まっていると、なかなか治らないこともあります。一時的に症状が消えたように思えても、何度も再発を繰り返す人もいます。