STD(性感染症)や子宮の病気は不妊の原因となります

フェラで喉に淋病が感染する女性が増加しています

女性の感染は不妊症の原因になる

性感染症(STD)として長い歴史を持つ淋病は、1980年代の中頃をピークに感染者数は減少傾向に転じていましたが、1995年以降、再び感染者数は増加しています。1980年代中頃以降の減少は、当時、国内で初感染者が確認されて大きな問題となっていた、エイズに対する啓発キャンペーンによって、コンドームの使用率が高まったり、危険度の高いアナルセックスなどの類似性行為が控えられたためと推測されます。

しかし、セックスの際に「必ずフェラチオをしている」女性が10代~30代のどの年齢層にも約30%いるとされる近年は、喉に淋病が感染した女性の増加、そしてそれに比例して女性の喉を感染源とした男性患者が増えており、今日の患者増につながっていると考えられています。

喉に性感染症が発症するという事実を知らない人が多いこと、また喉の痛み、腫れ、発熱などの症状は風邪などでも現れるので、治療がどうしても遅れがちになります。喉の淋病は性器に比べて、治療に時間がかかる傾向にあるため、早めに医療機関(婦人科、泌尿器科、喉の症状は耳鼻咽喉科もOK)を受診しましょう。

性感染症に感染している人は、リスクの高いセックスや類似性行為をしている割合が高いため、ほかの性感染症も同時に感染していることも少なくありません。実施、淋病の患者さんの約20%は性器クラミジア感染症にも感染しているとされています。

淋病に感染すると、男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎を発症します。男性は排尿時にピリピリ、シカシカとした激しい痛みがあったり、尿道口から膿が溢れ出るなどの強い症状が現れます。一方、女性は外陰部の痛みや腫れ、黄色のおりもの、性交痛などが現れることもありますが、約半数の女性は自覚症状がありません。痛みがないからと淋病を放置していると、卵管炎や骨盤腹膜炎などを引き起こし、不妊症や流産になることがあります。

淋病の検査は尿道や膣からの分泌液を減菌棒などで採取し、顕微鏡で確認して淋菌の有無を確認します。抗菌薬に耐性を示す(=薬が効かない)淋菌も多いため、培養検査では菌の薬剤耐性を確認することが大切になります。

淋病の治療には、従来、ペニシリン系の抗菌薬が使用されていましたが、1980年代にペニシリンンが効かない淋菌が急増したため、ニューキノロン系の抗菌薬が用いられるようになりました。しかし、安易な抗菌薬の処方や服用の不適切な中止、飲み忘れなどが原因で、今度はニューキノロン系にも薬剤耐性を示す淋菌が増えてきたのです。

現在、淋病に淋病に対して効果が期待できるのは、セフトリアキソン(製品名:ロセフィン)、セフォジジム(製品名:ケニセフ)、スぺクチノマイシン(製品名:トロビシン)の3つとなっています。2011年には全ての抗菌薬に対して薬剤耐性を示す新しい淋菌が発見され、H041と命名されました。今後も淋菌と抗菌薬の戦いが続くことが予測されています。